コラム

経営者・支配人が陥りやすい、結婚式場経営の誤解とは?

2022年10月20日
    

こんにちは。本日もお読みいただき、ありがとうございます。ブライダル業界も、いよいよアフターコロナでお客様が戻ってきました。
ここから、ギアチェンジして、攻めに転じている企業様も多いかと思います。このコロナ禍では、これまで以上に経営について考えさせられる機会となりましたが、
私自身もそうですし、経営者の皆様とお話しする中で、長くブライダル業界に携わっていらっしゃる方ほど、実は世間の常識とかけ離れた常識をお持ちの方が多く
いらっしゃいました。そこで今回は【「結婚式業界の常識は、世間の非常識」 ブライダルの経営者・支配人が陥りやすい、結婚式場経営の誤解とは?】と題して、
一般的に経営に必要な、「ヒト」・「モノ」・「カネ」・「情報」を切り口に、業界的には常識でも、世間一般には非常識な事柄をお伝えしてまいります。

結婚式場経営においての、「ヒト」の業界非常識。

厳しかった新型コロナウィルスによるマーケット縮小から徐々に脱却し始め、ブライダルの経営者に会えば、2言目には、「誰か人いない?」「人余ってない?」と、
まるで挨拶かのように、どの企業様も人材不足の様子です。ただ、そういう企業に限って社サイトに採用情報を掲載していないことが多いです。
ここで1つ目の業界的非常識「ブライダル業界は、長時間労働も多く、ブラックで不人気。人集めは大変!」と思っていませんか?
しかし、世間的な常識としてはブライダル業界は人気職種の一つです。たとえば、業界に特化した専門学校がある業種というのは一握りですが、
エアライン・ホテル・ブライダルの専門学校は、昔から存在しています。つまり、ブライダル業界に就職したい人材は多いのです。
そして、そういう人材は必ず自社サイトを見ています。そこで、いかにアピールできるか?
顧客のカスタマージャーニーマップと同様、いかに認知してもらい、エンゲージを高めていくことができるかが、重要です。
エンゲージが高い人材が、入社後は結果的にロイヤリティ高く、離職率も低い訳です。にも関わらず、自社サイトに求人を掲載せず、
従来通りにペイドメディアを使って集めようとしても、すでにスタートが遅れていることになります。採用に成功している企業様を拝見していると、漏れなく
自社サイトのメンテナンスが日々行われています。そして、そこからどのように各種サイトへキュレーションされているかを、ウォッチする仕組みができています。

結婚式場経営の、「モノ・カネ」の非常識。

急激な円安や、物価の上昇。結婚式場経営においても、その影響が大きく出始めています。結婚式場の「モノ」とは、会場の施設そのものや、引出物や演出の商品。
また、お皿やグラスなどの備品も含みます。また、最近では新型コロナウイルス対策として、多くの企業様がアクリル板や、マスクケース、消毒マシン、また、
除菌マットなどを導入されました。すでに、極限まで切り詰めた経費をこれ以上削るのは不可能。
しかし、物価は上がり、仕入れ費用が高騰でホテル・式場の負担は増える一方。そして、結婚式1組当たりの人数は減少
これまでと同様の仕組みでは、従来通りの利益を上げることは難しくなりました。では、他業種はどういう対応を行っているでしょうか?

【サービス料は、「食事・飲料・会場費の10%」グランドオープン以来そのままです。】という結婚式場・ホテルが、実はとても多いです。
他業種では、時間帯や、人数、打合せ回数などによっても流動的な金額提示を行う場合もあります。
また、そのパーセンテージについても、日々検討が行われています。

新型コロナで会場負担は増える一方、そんな中でも業績を伸ばす企業様もいらっしゃいます。
サービス料率/範囲の変更・部門ごとの内製化・補償制度の導入・商品ラインナップの変更・事業再構築補助金を活かした新業態の開発。
伸びている企業は、これらの施策をスピード感持って取り組み、振り返り、手直しして、前進されています。

急激なインフレ下での、結婚式場経営の非常識。それを防ぐための「情報」とは?

ブライダル業界では、これまで横のつながりが薄く、業界全体でのこういった成功事例の共有というのは、
ごく限られたフェアや展示会の講演などに限られてきました。その課題に対して、船井総研では、
「フォトウエディング経営研究会」を通じて、フォトウエディングに限らず、ブライダル業界全体のトピックスや、他社成功・失敗事例の共有を
行っております。また、繁盛店や、最先端の店舗運営を実際に見学させていただき、その実例を学べる機会などをご用意しております。

成功・失敗事例を共有し、常識経営への改善を行うのは今!

この秋から施行数も増え、年末にはMICEのピークを迎え、そして1月~2月の集客繁忙期へと休む間もなく突き進んでいきます。
一度立ち止まって、自社の非常識をしっかりと認識し、改める機会を作りませんか?

次回、2022年11月29日(火)「フォトウエディング経営研究会」は、繁盛店の視察セミナーです。

実際に業績が上がっている繁盛店、新業態の開発を行ったオープン直後の会場などを、実際に現場で見て、そしてその経営者から学ぶことができる、
年に一度の機会です。他、ブライダル経営者との交流や学びを通じて、アフターコロナのブライダル業界をともに盛り上げていきましょう!

《結婚式場のフォトウェディング撮影テクニック大公開!》

愛知県名古屋市を中心に婚礼施設を6店舗展開しているオー・ド・ヴィー ウェディング様。専属フォトグラファー様よりシーン作り、写真のクオリティを上げるための手法について語っていただきながら、施設を巡ります。

《呉服店が一から立ち上げた和モダンブライダルフォトスタジオを徹底視察!》

創業172年の老舗呉服店「八村屋」様が手掛けた「8STA 伴右衛門」。 和洋18シーンの東海地区最大級の和モダンウェディングフォトスタジオを余すことなく見学いただきます。

  

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