コラム

【時流予測】未来が見えないブライダルマーケット。その将来とは?

2022年11月11日
    

こんにちは。船井総研 ブライダル経営.com編集部です。
婚姻組数・披露宴招待人数の減少、人件費・仕入れ原価の高騰など逆風吹き荒れる、ブライダルマーケット
20年後はおろか、5年後・10年後の近未来の業績予測についても先が見えず、どのような中期・長期計画を立てたらよいのか、ご相談をいただくことも増えております。
そこで、今回は「【時流予測】未来が見えないブライダルマーケット。その将来とは?」をテーマに、これからのブライダルマーケット、その将来について考えていきたいと思います。

10年後のブライダルマーケットとは?

厚生労働省、人口動態統計月報(概数)(令和4年5月分)注1)によれば、2021年6月~2022年5月末までの婚姻届出組数は、520,281組 
これは、前年同時期(2020年6月~2021年5月末)が、536,886組ですので、前年対比96.9%。
2019年(通年)の婚姻組数は注2)599,007組でしたので、そこから比べると、86.85%と、この1年半でも、13ポイントほどマイナスになっていることがわかります。

では、このまま婚姻件数は減り続け、10年後には半分くらいのマーケットになってしまうのでしょうか?

出典:注1 厚生労働省HP https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/m2022/05.html

   注2 厚生労働省HP https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/houkoku19/dl/02.pdf

この先10年の婚姻組数は、「横ばいか若干の上振れが予想されている」

厚生労働省が公開している人口動態、晩婚化のトレンドなどを加味すると、この先10年は、過去10年ほどの急激な組数減少は起こらないと考えられます。

また、挙式・披露宴へのご招待人数の減少傾向についても、2020年から2021年にかけての更なるマイナスは見られなかったことから、こちらについても、今後10年ほどは、上がることはあっても下がることはないものと認識しています。

これらは、将来のブライダルマーケットを占う上で、明るい話題の一つですが、更にもう一つ、期待できる動きがありました。

結婚式の裾野が広がり、関連サービスの実施総数は増加傾向にある。

これまでも、サービスとしては存在していたものの、今一つエンドユーザーにリーチできていなかったサービスが、挙式&会食、フォトウエディング。そして、結婚式・披露宴へのリモート参加


新型コロナウイルスによる自粛要請などがトリガーとなり、新たなニーズが創出され、そこに新たな技術革新も生まれ、新しいマーケットが開拓されていきました。


従来、挙式・披露宴しか選択肢がないと思っていた新郎新婦に、「親族だけの会食であれば」「写真だけであれば」と、新しい選択肢が示されたことで、ナシ婚層を呼び込むことができたものと考えられます。

挙式披露宴以外のサービスの提供は、今後も必要になる。

ホテル・専門式場が、大人数の披露宴だけ受注していれば経営ができる時代は終了しました。
挙式・披露宴:60名以上、挙式披露宴:31名以上59名以下、挙式&会食:30名以下、フォトウエディング、の4カテゴリーを、婚礼事業ポートフォリオとして予算設計し、それぞれのカテゴリーにおいて、集客・成約の仕組みを別軸で構築していくことが必要です。

また、10年後の未来を見据えた時には、未来の結婚式・未来の新規/打合せについても考えなければなりません。
家族・親族は、リアルで列席。一方で、ゲストはメタバース空間で列席することが当たり前になるかもしれません。
時流予測を行いながら、次の一手を考え、実行していく。特にこれからのブライダル業界は、変化が早くなります。その変化に対応できる企業こそが、将来のブライダルマーケットで勝ち続けることができる企業です。

【11月29日 最新の事例を体験】時流予測し、次の一手を実行している企業の現場を訪問しよう。

レストランウエディングを主な柱として経営されてきた企業様が、新たな柱として、フォトウエディング事業を立ち上げられます。
カメラマンはどうするのか?スタジオは新たに作るのか?衣装は内製化するのか?

創業172年の老舗呉服店様も、フォトウエディング事業を立ち上げられました。
専任スタッフはどうするのか?スタジオ設計はどのように行ったのか?開業資金は?集客手法とは?

どちらの企業様も、今後の経営環境時流を予測し、新規事業の立ち上げとして、フォトウエディングを選び、スタートさせています。
まさに今、新規事業を始められるその瞬間に立ち会うことができる、今回だけの特別なセミナーが開催されます。
フォトウエディング事業が、まだ事業の柱になっていない婚礼事業者様、貸衣裳、あるいはフォト事業をされていて、新たな事業を立ち上げたいと思っていらっしゃる事業者様。
また、すでにフォト事業を行っているが、利益が出づらい・拡大していきたい、と思っていらっしゃる事業主様にとって、とても有意義な会になるかと思っております。
詳細は、以下に記載がございますので、奮ってご参加くださいませ。

開催中のセミナー

こちらのセミナーは終了いたしました。

  

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